漫画を取り入れているサイト
最近、漫画を取り入れたサイトが増えている。
SUNTORY 鏡月 ふんわり妄想マンガシアター
現在、7個の漫画が掲載されていますが、中にはゲーム感覚で遊べるしくみがあったりと、個性的な漫画がそろっています。ただ、すべてが最後まで読めるというわけではなく、鏡月を購入し、シリアルコードを入れると続きが読めるしくみになっているコンテンツもあります。
中でも面白かったのが、「ふんわり男」。
スクロールしていくと、吹き出しがふわっと出てきます。パターンが用意されていて、登場人物の目線によって吹き出しの内容が変わるという、1コンテンツで何度でも楽しめるサイトになっています。
ソニーミュージック 変人採用
新入社員の奮闘記が漫画になっています。実際にあった話というのがいいですね。あと雑な感じを出しているイラストのタッチもいいです。親しみをもって読むことができます。
ウェブ漫画家の「かっぴー」さんが描いていますが、この方、最近大手企業のキャンペーンサイト、採用サイトなどでよく見かけます。
1コンテンツとして 今日マチ子さんの漫画を連載しています。
先に紹介したふんわり漫画シアターでも描いている漫画家さんです。
等身大の女性を描いたストーリーもいいですが、色使いやイラストのタッチも女性にウケるんだと思いました。
漫画を紙ではなく、ウェブで読む習慣がついてきて、最近では広告もウェブ漫画が多いです。漫画を取り入れたサイト、これからもっと広まってくる気がします。
採用サイトを漫画仕立てにしたり、よくある社員インタビューを漫画のキャラクターのように見立てたり、いかにユーザーに興味をもってコンテンツを見てもらうか、という点で、ウェブ漫画は有効なのかなと思いました。
「グロい」を表現する
ウェブデザインの学校に行っていた時、先生に
「グロと萌えはポートフォリオに載せるな」
と言われたことがありました。4、5年くらい前のことです。
理由は、特定の人にしかウケないから。
ウェブサイトは誰が見てもきれいで見やすいものでなければいけない。
しかし、近年のサイトをみると、グロと萌えを取り入れたサイトは増えています。むしろ今までなかった、「斬新」で「インパクト」のあるサイトになると捉えられています。
下記は、海外の優れたウェブサイトがノミネートされるawwwards.comで取り上げられていたサイトですが、右はくじらの無残な死体の写真、左は生々しい心臓。
どちらも「グロい」に分類されるものなのではないでしょうか。
どちらのサイトもアクセスして一番最初に目に入ってくるビジュアルです。
「死」を想像させるものなどを全面に押し出すのは、アートや芸術ではよくある表現だと思いますが、ウェブサイトで取り上げるのは新しいと思いました。
こういった一部の層にしか受け入れられなかったコンテンツや文化が、一般的に広がって新たな表現を生み出していくのは、ちょっとワクワクします。
写真やイラストでなくても、色使いで「グロい」「気持ち悪い」雰囲気をつくることもできます。海外サイトでは、日本のサイトにない、一見ぎょっとするような色使いをしているサイトもあります。こうした斬新な色使いや、新しい表現方法を取り入れていきたいです。
大妖怪展
江戸東京博物館で開催されている「大妖怪展」に行ってきました。
キャッチコピーは「土偶から妖怪ウォッチまで」
土偶って妖怪なのか...?と思いつつ、両国駅へ向かう。
入場17時までになのに、16時50分に両国駅につき、暑い中をダッシュ、ぎりぎり57分にすべりこんだ〜と思ったら、夏休み中はナイトミュージアムで21時まで開館しているそう。
これから行く人は、日中は暑いし、混んでいるので夜に行くといいかもしれません。
それでは本題、様々な展示がありましたが、その中でも気になった展示を紹介します。
どこか憎めない妖怪大図鑑の妖怪たち
昔の人は、生活の中で虫の居所が悪い、というようなことも妖怪のせいにしていたらしい。
- 腹を舐められると、腹が痛くなる
- 川で遊ぶ子供を食べる
- とにかく臭い
小学生が考えたような絵と説明。展示では一部のページしか公開されていませんでしたが、かなり分厚い図鑑でした。
この妖怪大図鑑に描かれている妖怪は、恐ろしいというより、クスッとしてしまうようなどこか愛嬌のある妖怪ばかり。今でいう「キャラクター」的な描かれ方をしています。現代のポケモンとか妖怪ウォッチの原点はこういうところなんじゃないかと思いました。
昔も今も日本人はダジャレ好き
「百器夜行」は食器の形をした付喪神たちが題材になっています。有名な「百鬼夜行」絵巻に描かれている妖怪たちと似た妖怪が描かれており、これらからヒントを得て描かれたものと言われています。
他にも「化けまして、おめでとうございます」など、展示の中で多くの言葉遊びが見られました。
日本語は漢字、仮名を使い、様々な表現ができる他の言語にはない豊かな表現力を持っています。今も広告のキャッチコピーや企業名など、言葉あそびやダジャレを使っている言葉を多く見ます。ダジャレはおじさんが言うものだと、そんな風潮がありますが(わたしはそう思っている)、ダジャレ文化は昔から根付いているものなんですね。
例えば、妖怪ウォッチに出てくる妖怪たちもダジャレや言葉あそびを用いたキャラクターが多いです。有名な「ジバニャン」も「地縛霊」と猫を掛け合わせています。
展示の最後の方には、土偶が展示されていました。あきらかに人間と異なる形をした土偶たちは、当時の人たちの自然への「畏怖の表れ」だそう。
人と異なる存在、不確かな存在に対する興味と畏怖が入り混じった感情を形として具現化し、人々と共有することにより、不安を解消したり、病や死への恐怖を軽減していたのかもしれません。
お土産コーナーで土偶と妖怪ウォッチコラボの商品をゲットしました。
土偶とコラボ、意外にかわいい。フォントも象形文字を使っていて雰囲気に合っています。
デザインの美しさによって社会的認識を変える
「Japan Innovation Leaders Summit 3.0 Sponsored by Accenture Digital」というイベントが都内で開かれたようです。
いろいろな分野からゲストが登壇していたようですが、その中でもデザインエンジニアの肩書きをもっている山中俊治さんの記事が目を引きました。
外装をつくろって人に似せるのではなく「構造そのものが洗練された美しさを持つ」こと
人間の身体に似せて作るのではなく、デザインとして美しく見える形でつくる。
義体としての役目「人間の体の代わりとなるパーツ」を発想の転換で、パーツがもつそのものの美しさをデザインして提供することで、社会的認識を変えることに成功しています。
アニメなんかではよく義体がメカニック的にカッコよく描かれていることがありますが、アニメや漫画の世界が現実になっていく日は近いのでしょうね。
Prototyping & Design Laboratory | 東京大学生産技術研究所 山中俊治研究室
Aboutページに書かれている山中教授の言葉は、デザインをする側としていつも気にかけていたいですね。
デザインの役割は、ただ製品の意匠や広告,パッケージなどの美的側面に関わるだけではなく、「ユーザーと人工物との関わり全てを計画し、幸福な体験を実現する技術」になりつつあります。
AmazonのCMが感動する件
日頃、あまりテレビを見ないんですが、偶然AmazonのCMを見たら、感動してしまいました。
まあ、とりあえず見てくれ。
この短い時間で、ストーリーを組み立てて感動させるってすごいですね。
CMの主人公に「犬」を持ってきたところが、うまいなあ、と。
Amazonを使うのは人間だから、犬の心情とかあまり関係ないんだけど、犬の悩みを解決することで家族の幸せが訪れる、それをAmazonが簡単にお手伝いできますよーっていう、ストーリー展開が憎いなあ。
個人的な話だが、犬を飼っていたので、この↓表情とか、「しゅんとすると、こーいう表情するわー」と共感していた。表情のチョイスうまい。
ちなみにCMで使われているライオンのたてがみ、本当にAmazonで売っているみたいです。
Amazon | 【Honesty Mouth】 大変身!! 犬 用 ライオン コスプレ グッズ かわいい おしゃれ ペット 着ぐるみ コスチューム かつら ペット用タオル セット | ペット用品通販
ツイッターやNAVERで、自分の犬にたてがみつけてアップしている画像が出回っていたり、このCMで少なからずこの商品、売れているみたいです。
商売っ気を全面に出さないCMで、自然と販促につなげている。
みなさんうまく誘導されていますね。